【症例】更年期の自律神経の乱れ・不眠が良くなった鍼灸事例|43歳女性宗像市
患者様のお悩み
「どこも悪くない」と言われるたびに、出口のない迷路にいるようでした。
宗像市からお越しいただいたO・Sさん(43歳・女性)は、40代に入った頃から、言いようのない不安感と体調不良に悩まされていました。一番のお悩みは、急に襲ってくる「激しい動悸と、ふわふわとした目まい」。そして、夜中に何度も目が覚めてしまい、朝には疲れ果てているという「深刻な睡眠の質の低下」でした。
生活の中での悩みは切実です。
スーパーのレジ待ちで急に動悸がし、パニックになりそうで買い物に行けなくなったこと。夕飯の準備中にひどい倦怠感に襲われ、横になる時間が増え、家族に対して「申し訳ない」と自分を責めてしまうこと。仕事中もミスを恐れて常に緊張し、心身ともに限界を感じておられました。
当院に来られるまで、O・Sさんは必死で解決策を探されていました。
循環器内科や婦人科を巡り、心電図も血液検査も受けましたが、返ってくる言葉はいつも同じ。「数値には異常ありません」「更年期の入り口でしょう。少し様子を見ましょうか」。
「どこも悪くないと言われるのが、一番つらかったんです。じゃあ、この苦しさは私の気持ちの問題なの?と自分を疑うようになりました。リラクゼーションにも通いましたが、その場しのぎで、翌日にはまたドッと疲れが出てしまう。お薬には頼りたくないけれど、もうどうしていいかわからない……」
そんな時に、当院の「身体と心の両面をみる」という言葉に惹かれ、勇気を出して予約をしてくださいました。
O・Sさんの願いは「身体が良くなったら、また以前のように、週末に家族とドライブや旅行を楽しみたい。心から笑って夕飯を食べたい」という、ささやかで大切な日常を取り戻すことでした。
鍼灸師の見立て
身体が「24時間戦いモード」で、お休みボタンが壊れている状態でした。
お話を伺い、O・Sさんの身体を丁寧に拝見させていただいたところ、東洋医学でいう「気(エネルギー)」の巡りが滞り、上の方へ逆流してしまっている状態でした。
現代医学の言葉で分かりやすく例えると、「車のアクセルが踏みっぱなしで、ブレーキが壊れてしまった状態」です。本来、私たちの身体は昼間はアクティブに動き、夜はリラックスして休むように自律神経がコントロールしてくれています。しかし、O・Sさんは長年のストレスや年齢による変化で、夜になってもアクセル全開の「戦いモード」が解けなくなっていました。
脈の状態は非常に速く、ピンと張った糸のような触り心地で、心が常に緊張状態にあることを示していました。お腹もみぞおちのあたりが硬く、呼吸が浅くなっているため、これでは深く眠ることができません。
そこで、まずは「ぐっすり眠れる身体の土台」を整えるための施術計画を立てました。
最初の1ヶ月は週に1回のペースで、過剰に働いている神経を0.12mmの極細の鍼で優しくなだめていきます。睡眠が安定してきた2ヶ月目以降は、10日から2週に1回と間隔を空けながら、全身の巡りを整えていく方針をお伝えしました。
施術の経過
1回目から3回目の施術
初回は、まず一番つらい動悸を鎮めるため、手足のツボを優しく刺激し、高ぶった神経を落ち着かせる施術を行いました。3回目の施術が終わる頃には、「寝付くまでの時間が短くなり、夜中に目が覚める回数が3回から1回に減った」という嬉しい変化が見られました。
4回目から6回目の施術
この頃には、スーパーのレジ待ちで感じていた不安感や、急なめまいがほとんど起きなくなりました。頭にのぼっていた血がしっかりとお腹や足元まで巡り始めたサインです。O・Sさんからも「そういえば最近、動悸のことを忘れて買い物をしていました」と、明るい笑顔が見られるようになりました。
8回目から10回目の施術
週1回の施術を2ヶ月ほど続けた頃、O・Sさんは見違えるほどハツラツとされていました。朝の目覚めがスッキリとし、以前はあんなに重かった体が、今は軽やかに動くそうです。「もうすぐ家族と旅行に行くんです。以前は不安で行く気になれませんでしたが、今は楽しみで仕方ありません!」と、叶えたかった未来を言葉にしてくださいました。
現在は、月に1回のメンテナンスとして、良い状態をキープし、再発しにくい身体づくりのために通院を続けていらっしゃいます。
「もう一度、自分らしく笑える日が来るとは思っていませんでした」宗像市 O・S様(43歳)
どこに行っても「異常なし」と言われ、自分のつらさを誰にも分かってもらえない。そんな孤独感でいっぱいだった私を救ってくれたのが、綿貫先生でした。
最初のカウンセリングで、私の話をじっくりと、否定せずに聞いてくださった時、胸のつかえがスッと下りて涙が止まらなくなったのを覚えています。
実際の施術は驚くほど優しく、毎回体が解けていくような心地よい時間でした。あんなに悩んでいた動悸や目まいが、回を重ねるごとに良くなって、今では「そういえば、いつの間にか気にならなくなっていた」という感覚です。
一番嬉しいのは、夜ぐっすり眠れるようになったことで、朝から元気に家族の朝食を作れるようになったことです。週末の外出も怖くなくなり、心から毎日を楽しめています。もし、私と同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ一度あんどむさんの扉を叩いてみてほしいです。先生はきっと、あなたの味方になってくれます。
※このご感想はあくまで患者様個人のご感想であり、鍼灸の施術効果を保証するものではありません。
鍼灸師より一言
O・Sさん、初めてお会いした時の、あの安堵の涙が今でも心に残っています。これまで、病院で「異常なし」と言われるたびに、どれほど心細い思いをされてきたことでしょう。ご家族のため、お仕事のためと、ご自身の不調を後回しにして走り続けてこられたのですね。
身体の不調は、決してあなたの心が弱いせいではありません。むしろ、限界まで頑張り続けてくれたあなたの身体が発した「少し休もう」という大切なサインだったのです。
私は、鍼灸師として技術を提供するのはもちろんですが、何よりも「あなたの苦しみの理解者」でありたいと考えています。不安なこと、疑問に思うこと、どんな小さなことでもお話しください。
もう、一人で頑張らなくて大丈夫ですよ。あなたの身体は、ただ一生懸命、あなたを守ろうとしていただけなのですから。
これからも、あなたが「元気だったあの頃の自分」として、ご家族と心からの笑顔で過ごせるよう、精一杯サポートさせていただきます。
鍼灸師・綿貫雄二