ホットフラッシュで汗が止まらない更年期症状への鍼灸症例 49歳 主婦 福岡市
患者様の訴え
・体が急にカーッと熱くなる
・手足は冷えているのに、顏や頭から滝のように汗が出る
・急にドキドキする
・肩こりが酷くなった
・立ち上がるときにフラッとする
・いつも体がだるい
不調は1年ほど前から現れるようになりました。もともと生理周期は28日で規則正しくきていましたが、不調が現れる6か月前から25,6日と少し短くなり、経血量も初日はある程度あるものの、その後は少量に変わりました。あまり気にしてはいなかったのですが、今思えば更年期の前ぶれだったのでしょうか。
不調が現れるようになって3ヶ月後に婦人科を受診しました。ホルモン値の検査などをしていただき、更年期障害であるとの診断をいただきました。漢方薬を処方していただき、様子を見てHRT(ホルモン補充療法)を試してみましょうと言われました。
漢方薬を3ヶ月ほど服用しましたが、まったく変化が現れませんでした。婦人科の先生に相談してみましたが「更年期だからねー」という言葉で片づけられたように感じ、またHRT(ホルモン補充療法)には少し抵抗があったので、なにかよい方法はないかと友人に相談し鍼灸治療に伺いました。
鍼灸治療の経過
更年期のこれらの不調は主にエストロゲン(Estrogen;卵胞ホルモン)の減少によって、血管の拡張や収縮をコントロールしている自律神経が乱れることによっておこるとされています。
よって、鍼灸治療では自律神経の乱れを整えること、「気・血・水」の巡りを整えることを第一義とします。その後、各それぞれの不調に対してアプローチしていくこととしました。
1回目
鍼灸治療を行う前のカウンセリングにて、ご夫婦の仲があまりうまくいっていないこと、お子様の進路のことで悩んでおられること、そのせいで不眠が続きパートの仕事を辞められたこと、パート先でのスタッフ同士の会話がとても楽しくストレス発散になっていたこと、それがなくなってしまい虚無感を感じておられることをお伺いしました。その後お身体を観察するために手首の脈状、お腹、背中の状況をみると、体と心にかなりのストレスを感じておられ、自律神経が乱れている反応を確認することができました。
鍼灸治療は、頭、手首、足首、お腹にある自律神経を整えるツボに鍼を刺し約15~25分ほど留めておきます。その後、ホットフラッシュにきくツボへ鍼を刺していきます。
その後、お身体を確認すると自律神経の乱れの反応も消失し、ご本人からも「なんだかスッキリしました」とのお言葉がでましたのでこれにて終了としました。
2回目~5回目
上記のような鍼灸治療を週に1度のペースで行い、5回目の頃にはホットフラッシュの出現も随分と頻度が減っていました。その他の不調である肩こり、動悸、めまいなどに対しても同時に鍼灸治療を行っていくことが可能です。鍼灸治療は不調の一つ一つに対してアプローチするだけではなく、それらの根本原因がどこにあるのかを考えながらお身体を全体的にとらえて治療していくことが特徴です。
6回目~12回目
不調が軽くなってきたため、2週に1度のペースへと鍼灸治療の間隔を広げていきました。この頃より、ホットフラッシュは週に1回出現する程度にまで良くなってきていました。
13回目~
月に1度のメンテナンスとしての鍼灸治療を行いました。以前務めていたお仕事先に復帰することができ、ストレスも軽減出来ているご様子です。
患者様の声
更年期のホットフラッシュがなくなり20歳も若返りました!49歳 主婦
更年期真っただ中のギリギリ40代の女性です。あんどむ先生に出会えて20歳くらい若返った体と心を取り戻せました!20代の若いころは生理痛や生理不順は一切なく、子どもも一人出産しました。
昨年の1月頃から急にあれやこれやと色々な不調が出てきました。ホットフラッシュ、頭痛、頭からの滝のような汗、のぼせ、肩こり、腰痛、手のこわばり、めまい、、、などなど。
内科と婦人科に行ってお薬をもらいましたが、全くと言っていいほどきなない・・・。「はっ!?なんで??」と先生に聞いても「更年期だからねぇ~・・・」で終わり。もぉー頭にきて、知り合いに紹介してもらってあんどむ先生にお願いしました。
先生はホントッ!神!!なんで悪いところがわかるの?ってくらい、痛いところで指が止まるの!!今通いだして約3ヶ月、不調も随分となおってきています。あんどむ先生ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
※これらは個人の感想で効果を保証するものではありません。
鍼灸師より
鍼灸治療は本来「未病治」といって病気になる前から治療を行い、病気にならない体づくりを行うことを得意としています。
この患者様も以前の辛い不調に悩まされていたあの頃には戻りたくないと未病治のために月に1回のメンテナンス鍼灸治療を続けておられます。
皆さまもお辛い不調がありましたらお一人で悩まずに係りつけの婦人科の先生や鍼灸師にお気軽にご相談されてみてください。なにかよい解決方法が見つかるかもしれません。
鍼灸師 綿貫雄二