院長ブログ

BLOG

突然声が出なくなる失声症の鍼灸症例 福岡市20代女性

患者様の症状・訴え



声が出なくなった、不安感、緊張、疲労、肩こり

今回の患者様は、国家試験を半年後にひかえた20代女性の学生の方です。難関の国家資格取得を目指し勉強に励んでいたころ、体調を崩されてしまいます。ちょうどその頃施設実習が重なり、体調不良にも関わらず無理をされ精神的ストレスも極度に高まり、突然声が出なくなる症状が現れます。

心療内科等受診の結果、心因性失声症と診断を受けられます。主治医からは「休息を十分にとるように」「治らない病気ではないので」とのご指示をいただきます。

声が出ない(発声)ため、ご家族やご友人とのコミュニケーションは筆談やメール、LINEでのやり取りとなり、「本当に声が出るようになるのかしら?」という不安と相まって、緊張や不安で披露困憊の状態です。また、もともとお悩みの肩こりも急につらくなっていきます。

そのような状態をご心配されたご両親の勧めで鍼灸治療を受けることとなりました。



失声症に伴う随伴症状に対する鍼灸治療



カウンセリング・初療 2018.6.18


2018年6月7日に声が出なくなり10日後のご来院です。カウンセリングはLINEを使用し行いました。
お身体を確認したところ、緊張や不安の反応があちらこちらに点在しており、異常発汗や自律神経の大きな乱れを確認することができました。また、首や肩のこりもとても顕著でした。

失声症の随伴症状に対する鍼灸治療では2つのことを行いました。

一つは全身鍼灸治療(本治)で「気・血・水」の巡りを整え、自律神経の調節を行い心と体のバランスを整えていきました。

もう一つは局所鍼灸治療(標治)で肩や首のコリに鍼を刺して筋肉をほぐしていきます。それから、不安や緊張感を鎮めるツボに鍼を刺します。

鍼灸治療はここまでで約40分。施術後お身体の状態を尋ねると「身体がとても軽くなったように感じています。」「鍼がこんなに痛くないものだとは思いませんでした。」とのご感想でした。





2回目 2018.6.25


前回から1週間のお加減をお伺いすると、「前回後から体が軽く、緩くなったように感じて、不安感が薄らいでいくのがわかりました。」「初療日の5日後、6月23日から少しづつ声が出てくるようになりました。」とのことでした。

鍼灸治療は前回と同様の処置を施していきました。




3回目 2018.7.3


「5分くらいは普通に話をすることができるようになりました!」「ただ今まで話していなかったせいか、少し話すと疲れます。」とのお加減でした。

お身体を確認すると全体的なバランスもよくなり、当初みられた緊張や不安の反応もかなり良くなっていました。異常発汗も消失していました。





4回目 2018.7.10


「話をすることになにも問題はなくなりました!」と元気な声で教えてくださいました。声が戻ったことで緊張や不安は消失していました。

来週から再度実習を行うということでしたので、自律神経を整え、身体と心のバランスが崩れないよう、自然治癒力を高める鍼灸治療を施しました。



患者様のご感想



突然声が出なくなった(失声症)不安と緊張で眠れない日々。自律神経を整える鍼で軽くなり声が出るようになりました。福岡市 20台 女性



1ヶ月前に失声症を患い、それに伴い緊張感や不安感が高く、あまり寝付けない状態でした。また、前から肩こりが酷く、その症状も治療してくれました。

初診時、全身の自律神経を調えてくれた後、身体が軽くなったような緩くなったような印象を受けました。酷かった肩こりもだいぶ楽になりました。

鍼治療は初めてでしたが、針自体が全然痛くなくて驚きました。
施術中、先生はその都度声かけや何のツボをさしているか教えてくれるので、いつもゆっくりと受けられます。



鍼灸師より



当院には様々なお悩みや不調をもった方がお越しになられます。私が鍼灸師としてまず一番最初に行うことは「観察」です。患者様が当院のドアを開けた時からもうすでに始まっています。いや、もっとその前から、ご予約のお電話、お問い合わせ、WEB予約をいただいた時から「観察」は始まっています。

そこに鍼灸治療に必要な情報が多く隠されているからです。

そして次に「話を聞く」ことを徹底的に行います。声が出なくなったきっかけ、なにか予兆があったのか?どんな不安や緊張を感じておられるのか?鍼灸治療でどうなりたいのか?

それは、そこに鍼灸治療に必要な多くの情報が存在すること、そして患者様の心に少しでも寄り添っていきたいと思っているからです。

患者様の心に寄り添うとき、私はいつも考えています。
自分に不調が現れたならば、どう感じるだろうか?と。

「おはよう!」と朝、家族へ話しかけること、特に意識もせずに当たり前に行っています。人間は通常当たり前のことにはあまり意識をせずに行動をしています。それがなくなって初めてその重要性を知ることになります。

声が出ない辛さ、自分のこととして考えると少し寄り添える気がしています。

鍼灸師は患者様を観察し、話を聞いてあなたの不調やお悩みに寄り添っています。

こちらをお読みのあなたにもし不調やお悩みがおありでしたら一度鍼灸師にご相談してみてください。あなたの心に寄り添ってくれる鍼灸師がきっと見つかると思います。

鍼灸師 綿貫雄二

所在地〒813-0013 福岡市東区香椎駅前3-5-19 諸岡ビル1F
tel092-672-3925(日曜・祝日 休 駐車場2台)

infomation

お知らせ

Reception

施術時間

9:30-14:00 -
15:30-19:30 - -

※9:30~19:30(最終受付)木曜午後・日曜・祝日 休

24時間いつでもWEB予約 お問い合わせ インスタ公式アカウント

tel 092-672-3925

完全予約制