寒気・めまい・動悸・食欲低下に陥った女性への鍼灸症例
患者様のお悩み
K・Sさん(1981年生まれ、宗像市在住)
3歳と1歳の娘さんを育てるお母さんで、
ご主人は熊本に単身赴任中。
二人目のお子さんを出産してから約6ヶ月が経過した頃、
体調に異変が現れました。
主な症状は、
寒気、めまい、頭痛、動悸、息苦しさ、食欲不振。
朝起きた瞬間から体調が優れず、
急に寒気を感じて布団にくるまることもしばしば。
常にフワフワした感覚や、
頭の重さが続き、夜になると動悸や息苦しさが強まる。
ここ数ヶ月は、食欲も減少し、
通常の食事の3分の1ほどしか食べられない状態が続いていました。
また、気分の落ち込みもあり、
特に夫がいない夜は、何かあったらどうしようと強い不安を感じていました。
来院までの経緯
内科や婦人科で検査を受けても、
原因が見つからず、不安な日々が続いていました。
何度も「どこに行けば良いのか…」と途方に暮れていたとき、
知り合いから当院を紹介されたそうです。
実は、一度別の鍼灸院にも行ったことがあったのですが、
鍼治療の「ズーン」という響きに恐怖心を抱き、
それ以来、鍼に対する不安を感じていました。
鍼灸師の見立て
K・Sさんの症状を丁寧に伺い、
身体の状態を確認したところ、
自律神経の乱れが原因である可能性が高いと考えました。
背中の筋肉がデコボコしており、
汗のかき方も部分的で、
お腹に冷えの反応が見られました。
「上熱下寒」といって、
頭や胃に熱がこもり、逆に下腹部や足が冷たい状態でした。
このバランスが乱れることで、
全身の血行が滞り、不調を引き起こしていたと判断。
まずは、食事が摂れるようになることを目標に、
治療を進めることにしました。
施術の経過
– 初回(6/20)
胃の熱を取る治療を行いました。
この治療で、少しずつ食欲が改善することを図ります。
– 2回目(6/28)
食事量が3/10から7/10に増えました。
体調の改善が感じられ、少し安心された様子です。
– 3回目(7/5)
心療内科にも行ってみたが、あまり良い印象ではなかったそうです。
– 4回目(7/11)
生理間に体調が悪化しましたが、
生理が始まると少し落ち着きました。
– 5回目~7回目(7/19~8/22)
少しずつ元気に過ごせる日が増えてきました。
– 8回目(9/15)
寒気、めまいがほとんど出なくなりました。
– 9回目~10回目(9/30~10/20)
生理前には体調が少し崩れるものの、
全体的にはかなり良好に。
– 11回目(11/5)
婦人科でツムラ24番を処方され、
さらに症状が安定してきました。
– 12回目(11/27)
生理前の不調もほぼなくなり、
体調は良好です。
現在は、月に一度メンテナンスとして治療を継続中です。
食欲が戻ると身体も心も元気に!
最初はどこに行っても改善されず、
本当に不安でした。
体調が朝から悪く、何をするにも辛くて…
特に夫がいない夜は、
不安で眠れない日々が続きました。
こちらの鍼灸院に来て、
少しずつ体調が回復していくのを感じ、
本当に安心しました。
特に、食欲が戻り、
普通に食事ができるようになった時は、
「やっと戻ってきた」と感じました。
今は、定期的な鍼を続けながら、
快適な日々を送っています。
本当に感謝しています。
鍼灸師より一言
K・Sさんのように、
原因がわからず、
不安に押しつぶされそうな日々を過ごされている方は、
少なくありません。
特に、お母さんとして、
日々の家事や育児に追われながら、
自分の体調の不調に向き合うのは、
本当に大変なことです。
K・Sさんが、少しずつ回復し、
元気を取り戻していく過程を、
私も共に感じ、嬉しく思っています。
鍼治療は、体だけでなく、
心の安定にも大きな影響を与えます。
不安な気持ちを解消することができると、
自然と身体も良くなっていきます。
これからも、K・Sさんが安心して過ごせるよう、
引き続きサポートしていきます。
どんな小さな不調でも、
お話を聞かせてください。
あなたの身体と心が元気になるために、
全力でお手伝いさせていただきます。
鍼灸師 綿貫雄二