頭痛に悩む42歳女性への鍼灸治療症例
来院までの経緯
M・Aさんは糟屋郡志免町にお住まいの42歳の主婦です。20歳代のころから雨の前や疲労が溜まるとこめかみがズキズキするような頭痛に悩まされてきました。近くの内科で偏頭痛と診断され、痛み止めで対処していました。しかし、33歳で第1子を出産したころから、抱っこや授乳による首や肩の凝りが原因で、後頭部が締め付けられるような頭痛が頻繁に現れるようになりました。
さらに、36歳ごろから偏頭痛の頻度が増え、吐き気やめまいを伴うようになり、37歳のときに子どもの風邪をもらって1週間寝込んだ後、頭痛の頻度が一層増加しました。そこで頭痛専門外来を受診し、偏頭痛と緊張型頭痛の混合型頭痛と診断され、予防薬と筋肉を和らげる薬を処方されました。2-3年間は薬でなんとか症状を抑えてきましたが、ここ1年くらいは薬を飲んでも頭痛が治まらなくなり、友人の紹介で当院に来院されました。
患者様のお悩み
M・Aさんのお悩みは、慢性的な頭痛、吐き気、めまい、肩こり、首こり、そしてそれらに伴うイライラでした。特に、偏頭痛と緊張型頭痛が混在するため、頭痛の種類やタイミングが予測しづらく、日常生活に大きな支障をきたしていました。育児のストレスやパート先での人間関係の問題もあり、交感神経が過度に緊張していることが考えられました。
頭痛がひどくなると日常生活や家事、育児にも影響が出るため、M・Aさんは何とかしてこの頭痛を軽減したいという強い思いを抱いていました。
鍼灸師の見たて
初回のカウンセリングでM・Aさんの症状を詳しく伺い、東洋医学の観点から診察を行いました。首や肩の筋肉のこりが顕著で、特に左首~肩と右首~肩のコリのバランスが悪いことが分かりました。また、東洋医学的な見立てでは、お血(血の巡りが悪く胃や頭に血が留まり熱がこもっている状態)と交感神経の過緊張が見られました。
M・Aさんの生活背景やストレス要因を考慮し、鍼灸治療を通じて筋肉のこりを解消し、血流を改善し、交感神経の緊張を和らげることを目指しました。
施術経過
初回:
初回の施術では、M・Aさんの体の状態を確認しながら、首や肩のコリを緩和するための鍼を施しました。特に顕著だった左首から肩にかけてのコリを重点的に治療しました。施術後、M・Aさんは「少し首と肩が軽くなった気がする」と感じられました。
第2回~第5回:
2回目から5回目までは週に1回のペースで施術を行いました。初回の施術で効果を感じたため、同じ箇所に加え、右首から肩のコリも徐々に治療しました。また、血流を改善するために、足のツボにも鍼を施し、全身のバランスを整えることを目指しました。
この期間中、M・Aさんは施術後に「頭痛の頻度が少し減った」と感じるようになり、肩や首のこりも少しずつ改善されました。
第6回~第10回:
6回目から10回目までは2週間に1回のペースで施術を行いました。コリのバランスを整えるために、背中や腰のツボにも鍼を追加しました。また、交感神経の緊張を緩和するために、リラックス効果のあるツボにもアプローチしました。
この期間中、M・Aさんは「頭痛の頻度がさらに減り、イライラすることが少なくなった」と感じるようになりました。
第11回~第16回:
11回目から16回目までは3週間から4週間に1回のペースで施術を行いました。これまでの施術でコリがかなり改善されたため、予防的な施術を行い、頭痛が再発しないように努めました。また、ストレス発散のために、M・Aさんの日常の話を伺いながらリラックスできる環境を提供しました。
この期間中、M・Aさんは「頭痛がほとんどなくなり、日常生活が快適になった」と感じるようになりました。
辛かった生活が頭痛と心のケアで快適に。M・Aさん(42)糟屋郡志免町
「鍼灸治療を受ける前は、頭痛や肩こりに悩まされ、日常生活が辛かったです。しかし、あんどむで治療を受け始めてから、少しずつ症状が改善され、今では頭痛もほとんどなくなりました。特に、鍼灸師の綿貫先生が親身になって話を聞いてくださり、心のケアもしてくださったことが大きな支えになりました。これからも定期的に通いたいと思っています。」
鍼灸師より一言
M・Aさんは長年の頭痛や肩こりに悩まされていましたが、鍼灸治療を通じて症状が改善され、本当に良かったです。今後もM・Aさんが快適な生活を送れるように、定期的なメンテナンスを続けていきたいと思います。頭痛や肩こりに悩んでいる方は、ぜひお近くの鍼灸治療を試してみてください。
※これは鍼灸治療が著効を奏した一症例であり、その効果を保証するものではありません。