不眠や不安を訴えるうつ病に対する鍼灸症例 41歳女性 会社員
患者様のお悩み
心療内科でうつ病と診断されたAさん(41歳、女性)は、気分の落ち込みや不安感、不眠といった症状に悩まされていました。さらに、音が響いて聞こえるという過敏な状態や、肩や背中の痛みも感じていました。心と体の調子が思うように上がらず、何か自分に合った治療法がないか模索していたAさんでした。
来院までの経緯
Aさんは、心身のバランスを整えるために、心療内科の治療だけでなく、身体に優しいアプローチも取り入れたいと考えていました。そんな中、友人の勧めでメンタルヘルス鍼灸に興味を持ちました。鍼灸治療が心身の調和に効果的であるという情報を知り、Aさんは自身の症状に合った施術を受けるため、当院を訪れることを決意しました。
初回来院時のお身体の状態
Aさんが初めて当院を訪れた時、彼女は心身ともに疲弊していました。心療内科の治療で少しずつ改善は見られましたが、まだまだ元気な状態には程遠く、不安や落ち込みが日常生活に影響を及ぼしていました。肩や背中の痛みも慢性化しており、疲れが取れずにいました。
施術経過
Aさんは当院での治療を始めると、驚くほど早く効果を実感し始めました。当院では、刺す鍼だけでなく、刺さない鍼を使用するメンタルヘルス鍼灸を提案しました。刺さない鍼は、鍼を刺すことなく特定のツボに働きかけることで、心と体の調和を促します。Aさんはこの施術方法に興味を持ち、試してみることにしました。
鍼灸治療が進むにつれて、Aさんの症状は徐々に改善していきました。気分の落ち込みや不安感が軽減され、不眠も改善されました。さらに、音が響いて聞こえるという過敏な状態も軽くなり、肩や背中の痛みも和らいでいきました。Aさんは施術を受けるたびに、心身のリラックス感や気の流れを感じることができました。
鍼灸師よりひとこと
当院では、Aさんの症状に合わせて適切な施術を行ってきました。心身のバランスを整えるため、刺す鍼だけでなく刺さない鍼も積極的に活用しました。刺さない鍼は痛みを伴わず、気軽に受けることができるため、Aさんの心理的な負担を軽減しました。
Aさんは、鍼灸治療を併用することで心療内科の薬物治療との相乗効果を実感し、早く元気になることができました。心身の調和が取れることで、日常生活に前向きな変化が現れ、心の安定や体の軽さを実感できるようになりました。
鍼灸治療は、身体に優しいアプローチでありながら、メンタルヘルスにも大きな効果をもたらすことができます。Aさんのように、心と体のバランスを整えながら症状の改善を目指す方にとって、鍼灸治療は有益な選択肢となるでしょう。
もし、あなたも気分の落ち込みや不安感、睡眠障害などでお悩みの場合は、Aさんのように鍼灸治療を取り入れてみることをおすすめします。心身の調和を促す鍼灸の効果を実感し、より健やかな毎日を送ることができるかもしれません。
※本症例はあくまで鍼灸治療が著効を奏した一症例であり、鍼灸治療の効果や効能を一般化するものではありません。個人の症状や体質によって効果は異なるため、鍼灸治療を受ける際は専門家の指導を受けることをお勧めします。
鍼灸師 綿貫雄二