めまい 動悸 首痛で車の運転ができなかった鍼灸症例 40代 男性
患者様の訴え
・約2年ほど前より、めまい、動悸、首の痛み、不安感などの症状が現れるようになった。
・特に車の運転中に現れることが多く、30分に一度は休憩を取らないと運転ができない状況である。
・めまいは、フワフワするような感じで、血に足がついていないような、雲の上を歩いているような感じがする。
・不安感は、車の運転中や就寝前などに漠然とした不安感とドクドクと動悸を感じる。
・目がしょぼしょぼとし、疲れやすく日光がまぶしく感じる。
・十数年前、右鎖骨を骨折し右肩がいつも下がっている。
・脳神経外科、内科、整形外科などを受診するも特に原因が明らかにならず、整骨院やマッサージなどに通い何とかしのいできた。
・最近特に症状がひどくなり、仕事で車を多用するため仕事にも支障がでており早く治したい。
鍼灸治療の内容
合計10回(2019.8.26~2019.11.18)の鍼灸治療。
上記のような患者様の訴えをお聞きし、まずはどうなりたいか?そしてそれが実現したらどうなれるのか?を十分に理解してから鍼灸治療に入ります。
お身体の観察は念入りに行います。東洋医学的な観察は、いっけん患者様の訴えと関係ないのでは?と思えることも質問させていただきます。例えば食事が摂れているか?夜眠れているか?便秘や下痢をしていないか?など。
鍼灸治療では、患者様の不調を良くしていくために体全体を見ていきます。そして弱い部分があれば、そこを高め体全体の気・血・水の巡りを良くし、自然治癒力を高めていきます。
この方の場合、夜寝つきはよいが夜中に何度も目が覚める、最近集中力がなく物忘れがひどい、ストレスが強いなどの訴えがありました。
それらを東洋医学的に判断し鍼灸治療を行っていきました。
全10回の鍼灸治療で首の痛みやだるさを訴えられておられましたが、この首の痛みが良くなっていくに従って、めまいや動悸がおさまっていきました。
やはり首と自律神経の関係性を示唆する症例でした。
鍼灸師 綿貫雄二
※この症例は鍼灸治療が功を奏した一症例であり、効果を保証するものではありません。