院長ブログ

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喉の違和感、食欲不振、不安感に悩む47歳女性への鍼灸症例

こんにちは、鍼灸師の綿貫雄二です。

今回の鍼灸治療症例は「喉の違和感、食欲不振、便秘と下痢、不安感」など様々な不調に苦しむ宗像市在住の47歳女性です。


患者様のお悩み


私は47歳の主婦で、コロナ禍が始まってから生活が大きく変わりました。子どもが2人おり、特に外出が難しかった期間は家事や育児の負担が増え、ストレスがたまる一方でした。もともと胃腸が弱い体質だったこともあり、ここ数年で体の不調が一層深刻になってしまいました。

具体的には、喉に何かが詰まったような感覚があり、スムーズに飲み込むことが難しくなっています。また、食欲がほとんど湧かず、便秘と下痢を繰り返すため、日常生活もままならない状態です。さらに、首の痛みが慢性化していて、夜も熟睡できず、不安感が強くなるばかりです。

これまでに病院で内科や消化器科を受診しましたが、特に異常は見つからず、処方された薬も思ったような効果はありませんでした。いくつか整体やマッサージを試しましたが、根本的な解決には至りませんでした。日々の不安感や体の不調に耐えながら、「このままでは家族に迷惑をかけてしまう」と焦りが募っています。

本当は、健康を取り戻して、家族で楽しい外食をしたり、もっと子どもたちと笑顔で過ごせる時間を増やしたいと思っています。ただ、刺激の強い治療や、痛みを伴う施術は少し不安があります。リラックスできるような環境で、心身ともに寄り添ってくれる施術を望んでいます。


鍼灸師の見たて


患者様の症状を東洋医学と現代医学の視点から分析すると、以下のような見立てが考えられます。

東洋医学的な見たて


患者様の喉の詰まり感、食欲不振、便秘と下痢の繰り返し、不安感は、東洋医学で「気機の滞り」や「脾胃(消化器系)の虚弱」によるものと考えられます。特にストレスが強まると、気の流れが滞りやすくなり、これが「梅核気(喉の詰まり感)」として現れることがあります。また、胃腸が弱い状態が長期化すると「気血の不足」が起こり、全身のエネルギーが不足して首の痛みや慢性的な不安感につながることが多いです。

現代医学的な見たて


ストレスが長期的に続くことで自律神経が乱れ、胃腸の働きやホルモンバランスに影響を与えている可能性があります。不安感や不眠は、副交感神経の働きが抑制され、リラックスしにくい状態に陥っていると考えられます。喉の詰まり感は、心理的ストレスが身体症状として表れる「身体表現性障害」に関連している場合もあります。

施術計画


1. 施術頻度と期間
 週1~2回の施術を2~3ヶ月継続することで、自律神経の安定と胃腸機能の改善を目指します。その後は症状の変化を見ながら施術頻度を調整します。

2. 施術内容
 - 全身治療:自律神経を整え、気血の流れをスムーズにするため、経絡(エネルギーの通り道)に基づいて施術を行います。主に腹部、背部、手足のツボを中心に、自然治癒力を引き出す施術を行います。
 - 局所治療:喉の詰まり感や首の痛みに対して、症状緩和を目的に局所のツボを刺激します。

3. セルフケア指導
 - 日常生活で取り入れやすい呼吸法や、簡単なストレッチを指導し、自律神経の安定をサポートします。

施術の経過


初回施術


初診では、患者様の状態を詳細に確認し、喉の詰まり感や食欲不振がどのような場面で強くなるかなど、生活習慣を丁寧に伺いました。触診では、胃腸の冷えや首肩の緊張が顕著で、腹部の特定のツボに反応が見られました。このため、全身の気血の流れを整える施術を中心に行い、喉や首の周辺に関連するツボも刺激しました。また、お灸で胃腸を温める施術を取り入れ、リラックス効果を高めました。施術後、首のこわばりが軽減し、「少し楽になった」とのお声をいただきました。

2~4回目の施術(1~2週間目)


症状の変化を見ながら、引き続き全身治療を行いました。この期間では、喉の詰まり感に改善の兆しが見られ、食欲も少しずつ回復。便秘と下痢の頻度も減少し始めました。不安感については、患者様が「施術中は心が穏やかになる」と話されるようになりました。この段階で、患者様にご自宅での腹式呼吸と簡単なストレッチをお伝えしました。

5~8回目の施術(3~4週間目)


患者様の症状がさらに緩和され、特に食欲が安定してきたことを確認。首の痛みも軽減し、夜の睡眠が以前より深く取れるようになったとのことでした。また、喉の詰まり感がかなり軽減され、食事の際に感じる不快感が減ったと報告を受けました。温灸を中心に施術しながら、患者様のペースに合わせた通院スケジュールを調整しました。

9~12回目の施術(2ヶ月目以降)


患者様はほぼ全ての症状に改善を感じるようになり、「不安感も軽減し、家族と過ごす時間を楽しめるようになった」とおっしゃいました。この頃から施術間隔を2週間に1回へと緩め、引き続き全身の気血の流れを整える施術を行いました。生活習慣やセルフケアが効果的に働いていることを確認し、再発防止のためのアドバイスを強化しました。


家族で美味しいご飯が食べられるようになりました。47歳女性


私は3年前から続いていた喉の詰まり感や食欲不振、首の痛み、不安感など、数え切れないほどの不調に悩んでいました。病院では特に異常がないと言われましたが、症状は一向に良くならず、生活の質がどんどん低下していました。整体やマッサージも試しましたが、その場しのぎで根本的な改善には至りませんでした。

そんな中で、鍼灸院あんどむさんのことを知り、「ここでなら改善できるかもしれない」と期待を持って通い始めました。初めての施術では、丁寧なカウンセリングと身体の状態を細かく診ていただけたことで、安心してお任せできると思いました。実際の施術も痛みがほとんどなく、むしろリラックスして眠ってしまうほどでした。

施術を重ねるうちに、喉の詰まり感が和らぎ、食欲が少しずつ戻ってきたことに気づきました。また、首の痛みが軽減し、不安感も徐々に薄れていきました。驚いたのは、施術を受けるだけでなく、日常生活で実践できる呼吸法やストレッチを教えてもらい、それを取り入れることで自分自身でも改善を実感できたことです。

今では家族と一緒に食卓を囲む時間が楽しめるようになり、日常生活の中で笑顔が増えました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。「もっと早く通っていればよかった」と思うほどです。

※このご感想はあくまで患者様個人の体験談であり、鍼灸施術の効果を保証するものではありません。


鍼灸師より一言


患者様が長年抱えていたお悩みが緩和し、日常生活に笑顔が戻ったことは、私たちにとっても大変嬉しいことです。不安感や身体の不調があると、何をするにも億劫になり、気持ちが沈んでしまいます。しかし、少しずつでも体調が整うことで、自然と気持ちも前向きになれる――これは私が18年間の施術経験で多くの患者様と接してきた中で実感していることです。

この患者様の場合も、症状が緩和するたびに「家族と過ごす時間が楽しい」と笑顔でお話しくださるようになり、その変化を目の当たりにするたび、鍼灸が持つ力を改めて感じました。お悩みに寄り添い、その方に合った施術とケアを提供することが、患者様の未来を明るくする一歩になるのだと信じています。

「喉の詰まりや不安感がこんなに良くなるなんて思わなかった」と驚かれる方は多いです。症状が長引いている方ほど、自分の不調が改善するイメージが湧きにくいかもしれません。しかし、少しずつ積み重ねていけば、必ず変化を実感できる瞬間が訪れると私は信じています。

「身体が変われば、心も変わる。心が変われば、未来も変わる。」そのお手伝いをさせていただくことが、私たちの使命です。少しでも「変わりたい」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの未来が、より輝くものになるよう全力でサポートいたします。

鍼灸師 綿貫雄二

所在地〒813-0013 福岡市東区香椎駅前3-5-19 諸岡ビル1F
tel092-672-3925(日曜・祝日 休 駐車場2台)

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